オリンパスの事件について・・

オリンパスの社長交代などについて

オリンパスの企業買収に関わる問題が世の中を騒がしていますね・・・・

問題そのものは、「抜擢した外国人社長が、過去のM&Aに対して疑問を持ち、当時の会長におかしいと進言したところ、首になった」ことから始まっています。

英国の会社を買収した際、買収金額の60%にあたる当時のレートで660億円を投資アドバイザリー会社(2社、1社はどこに行ったか分からない)に支払ったことと、日本の中小企業3社(合計の年間売上高60億円弱)を560億円で買収し、さらにその買収金額を支払った先を公開していないことが問題視されているのはことの本質と思います。
一般論になりますが、単にM&Aのアドバイスをする会社であれば、手数料は数%(それでもこの規模だと10億円以上ですね)、ベンチャー企業などで企業価値評価が難しい会社であれば「売上高=企業価値」で取りあえずは考えます。

一般論から見ると、ちょっと考えられない数字なので、周りの人(いわゆる「捜査当局」含め)がブチブチ言っている状況です。

小生も、オリンパス様は一度ビジネスゲーム研修をさせていただいたことがあるので、企業内容は分かっているつもりで、一般的なイメージのBtoCのカメラメーカと言うよりも、医療機器(内視鏡、胃カメラ)メーカです。医療分野でのシェアは大きく、国際的な商品提供ができますので、「優良、安定」企業です。

社長会見をTVで見ていると、(イメージのみで申し訳ないですが)「単に社内バランスで上がってきた人」「M&Aの何たるかを理解できていない人」のように思いました。

小生がMBAに居た時の「小噺」に;

ある会社の社長がアメリカに企業買収に行きました。相手はハーバードのMBAなので、企業買収価格について専門的なことを言ってくるかと思ったら「簿価の2倍でどうですか?」とだけ話してきて、その社長も納得の金額だったので話しはまとまったそうです。
その社長は日本に帰ってきて、MBAを取った友人に「MBAってもっと高度で頭のいい人がやっているかと思ったら、案外ウチと変わらんレベルの話しかしないね」と話したところ、その友人は「そーじゃないですよ。その人はちゃんと企業価値評価をしています。しかしあなたはその企業価値評価を理解できないと思ったので、”簿価の2倍って言っておけば、相手も理解できるし、こちらも企業価値評価上許容できる金額だった”のでそのように話しただけでしょ」

もしかすると、先方の企業価値評価では簿価の3倍、4倍だったかも知れませんが、相手が「このくらいだったら納得する」金額で”簿価の2倍”を出してきているのかも知れません。

一般社員はともかく、経営者は「無知であることは犯罪」になることがあります。今回のケースでもM&Aの価値評価が一般常識に比べてあまりにもかけ離れているものであれば取締役として会社に対して損害賠償をする必要があり(つまり取締役がアホだったので会社に損害を与えた)、かつそれを意図的にやった場合は特別背任罪(こっちは、取締役がアホでなく企業価値をちゃんと理解していたにも関わらず、あえて会社に不利になる行為をした)になります。

言ってみれば王手飛車取り(損害賠償か、犯罪者か)の2者択一状態になっているのが、今のオリンパスの取締役だと思います。

立場が上になればなるほど「おかしいことはおかしい」といえないと「このままほーっておくと、大変なことになりますよ・・・・・」

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